2011年 08月 31日
8月31日(水)、夕方、ワガの国立博物館(Musée national)見学。 入国前は、この博物館のサイトを頼りにブルキナ情報を得ていた。 (9月半ば以降、博物館の情報ページはそのままブルキナ文化省のHPに転用されている。) 通常の博物館のイメージが覆される。 (博物館は国が独立した1962年に誕生したが、長く計画段階にとどまり、場所も決まらずあちこち転々とした。90年代はじめに現在地に29haの土地を得て敷地確定、1999年から建設計画が進み、2004年12月23日に事務棟と4つの展示館が落成して開館式を迎えたという。博物館のサイトには開館式典の模様がまだ掲載されていて、ほのぼのとさせられる。) 木造は今回は対象外だが、同族としてしばし工事を見学。 プレハブ式だが、建て方がまったく日本とちがう。屋根はあとから載せるらしい。 恒久施設ではなく、記録写真を展示する臨時施設と聞いて納得。 入館料は1000CFAで、ガイドがつく。中の見学はガイドといっしょでないと入れない。 アルファベット順に問題を並べていて、最初のAはもちろんAfrique。 この部屋の中央では、T=Travailに言及していて、女性と子供の労働問題をイラストで提示。柵は彼らが「囲われている」ことを表わす。 「アフリカは先進国の中古品の掃きだめか?」 ほかに、H=Histoire(アフリカの歴史はほとんど外部の人間によって書かれてきた。誰がアフリカの歴史を書くのか?) I=image(アフリカへの先入見的イメージのあれこれ) P=Paludism(マラリア病対策あれこれ) V=Villes(今日400万人のアフリカ人が都市に住む。君はどんな都市に住みたいのか?) X=Xenophobie(外国人嫌い) 例えば、大量に捨てられる黒のビニール製買い物袋の廃品を利用して、女性がかぎ針編みによる手提げバッグをつくる。 タグがついていたので、見てみると、"Les Filles du Facteur"というフランスの女性支援団体がブルキナのある村で普及を進めている活動、とあった。 その村がのちに行くTiebéléだとは、このときは気がつかなかった。 ワークショップなども開かれるようで、染織の振興に力を入れていることがわかる。 そう思うのは日本的発想で、建物の点在形式は伝統的な村の構成を、草地はサバンナをそれぞれ表わしているのだろう。 なるほど、Muséeといっても西洋古典様式を採用せずとも、風土に即したバナキュラーな形態もありえるはずだ。西洋にかぶれた明治日本は、中身と形をまるごと模倣してしまった。 そう、これも立派な博物館付属レストランなのだ。
by peuleu3
| 2011-08-31 23:50
| Africa
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