2013年 09月 13日
garde-corps
9月12日(木)午後、豊田市美術館で展示作業。
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いつもなんでも一人でやっているので、展示専門業者(かのスーパーファクトリー)のスタッフがやってくれるのが、とても楽チン。エラクなった気分だ。

やはり美術館での展覧会というのは、芸術というよりイベントっぽい。作業していると、イベントの出し物として作品展示があるという印象をもつ。
音楽のコンサートがショー的な要素をもつのと同じか。

それとは別に、内側ではいろいろ発見や確認がある。
2001年のμG実験で使った黄色いバルーンを、同じ藤井ゴムで買って、展示に混ぜ込んでみたら、ドキュメント映像の中のバルーンが外に出てきたような感じで、悪くない。
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今回の収穫は、一時あきらめかけた手すりの設置だ。
手すりは、英語ではhand-rail、フランス語ではgarde-corpsといって、文字通り「手のレール」、「身体を守るもの」、「命綱」などの意味がある。
前から手すりに興味があった。
なにげない造形物だが、移動する身体と建築空間をダイレクトにつなぐ役割がある。その役割を別の角度から抽出・変換できないかと思っていた(déplacement)。
今回、「ライナスの毛布」の触手を結びつけるため、通常の手すりより低く壁に縦横に取り付けてみた。
効果は予想以上だった。手すりは、壁面、いや部屋全体の意味合いを変えてしまった。
ははあ、とあれこれ思う。
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ともあれ、僕が担当した触手付きピロー型/バルーン型「ライナスの毛布」は、本来、身体を空間の構造的骨格につなぐものとして開発した。
しかしこれまでの発表では、展示場所の状況から、そうした接続が実現されたことはなかった。
今回、壁に手すりをつけることで、本来の構想が10年ぶりにはじめて実現されることになったわけだ。

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映像データを2台のMac miniにコピーする。
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μG下での実験のリアリティを伝えるべく、ペンシルバルーンに水を入れて展示することになる。
清掃員の作業室で風船に水を入れていると、ひとつが割れた。
ふと水入り風船が展示室内で割れて大騒ぎになるという空想が浮ぶ。
いや、大きい黄色のバルーンが爆裂して、観客が卒倒するのはどうか。
自分の空想に苦笑してしまう。
会期が12月24日までと長いから、きっといろんな問題が起きるだろう。
それを楽しみにするトラブル好きの自分も確認できた。



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by peuleu3 | 2013-09-13 02:56 | art


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