2014年 12月 07日
12月7日(日)、「静岡アートドキュメント2014」最終日。 展示がはじまって京都に戻ってから、この週は、毎日いろいろなことが続いた。 ・来春の"Still Moving"展の打ち合わせへの初参加。 ・僕の研究室に来ているRCAの交換留学生Zaryaの制作指導。 ・博士課程のMichael Whittleの最終発表と審査。。。 12月6日(土)に静岡に入り、翌7日には作品撤収、という強行スケジュール。 作品《瞬間移動》の赤と緑のパネルは、遊木の森の北と南の端に設置した。 最終日、二つのあいだを音を出しながら移動することを試みた。 もう80代半ばというのに、静岡の伝説的前衛はとてもお元気だ。 当然、今回の出品作家のなかの最長老。 いっしょに「アパルトヘイト否(ノン)! 国際美術展」静岡版に尽力したのは、もう20年以上前になる。 今回のは、70mのロープを起伏のある地面にしいてまっすぐな直線をつくる仕事。 こういう発想は、若手現代美術家にはないだろう。 展覧会全体の企画監修も手がけながら、こんな秀作を10数個も設置するベテランの余裕(雨で一部やられたが)。 大畑実さん。 大畑さんはもと歯科医で今は遊木の森で環境教育に情熱を傾けておられる。 あちこちにゲリラ的に詩心あふれる作品を展示されている。 ぼくのような遠方からの参加者にも暖かく接していただき、感謝している。 不思議と気があった。 じつはずっと気になるものがあった。 遊木の森の南側を取り巻く日本平パークウェイにかかる古びた歩道橋だ。 渡っても行くところがない。使われている形跡もない。 上から遊木の森が見渡せるので、よく登ったが、だれも来ないし、通らない。 下を暴走族や自動車が走り抜けていく。 数年前、車に引かれて死んだ人がいて、その慰霊のために建てられたと聞いた。 確かめていないが、もしそのことがわかっていたら、遊木の森の中に歩道橋をつくったのに、とも思った。 静岡の人にユーモアが通じてうれしい。
by peuleu3
| 2014-12-07 23:50
| art
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