人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2015年 04月 13日
une plinthe et un trou
4月13日(月)
壁と床の取り合い部に設ける「幅木」のことを仏語でplinthe(f.)という。
"une bande de faible hauteur, placée au pied des murs, le long du sol,
à l'intérieur ou à l'extérieur d'un bâtiment."
「GigaDic_土木建築用語サイトマップ」という便利なページがあって、そこで知った。

"still moving"展でのコラボ作品 "Tracing Suujin"では、浮遊するグリッドを壁に取り付けるために、幅木を新たにつくって、目立たないようにつけている。
une plinthe et un trou_e0204542_1995465.jpg
(3月1日の状態)

そのせいか、最近、建物の中で何かと幅木が気にかかる。
目立たない部分にばかり目を向けるのは、ほとんど「病気」といえるかもしれない。

昨日(12日)、ようやく京都市美術館に"Parasophia"展を見に行った。
そしたら、幅木の面白い追加箇所をみつけた。
une plinthe et un trou_e0204542_18464453.jpg
une plinthe et un trou_e0204542_18484399.jpg

出入口をふさいでいるのだが、壁が連続しているように見せるため、ニセ幅木をつけている。
施工を急いだのだろう。四隅をビスどめして塗装しているが、凹凸がちぐはぐしてしまっている。思わずにんまり。

une plinthe et un trou_e0204542_18554435.jpg

もうひとつ面白かったのは、中庭に面した窓をふさいでいる黒いシール紙に穴 trouが開いて、そこから中庭が見えたことだ。
穴がぐうぜんアフリカ大陸のかたちをしている。
京都市美術館にアフリカ! ここからアフリカに通じていたら!

この中庭は、整備したらすごくいいカフェができると思うのだが、空調ダクトなどの処理が技術的経済的に困難だそうで、数十年間ずっと不可視不可侵の空間になっている。
再整備計画があるそうだが、ぜひ取り組むことを勧めたい。

by peuleu3 | 2015-04-13 18:47 | note


<< de Yonakuni      deux canal de K... >>