2015年 10月 29日
10月29日(木) 深夜、ようやく来月末に崇仁で行う日台国際シンポジウムのチラシを出稿した。 日本語では「少数民族」、台湾では「原住民」、より正確には「先住民 l'autochtone」の人権や文化・まちづくりについてのシンポジウムだ。 発案は、台湾の東海大学の日本研究者・陳永峰教授と、NPO京都景観フォーラムの中村伸之さん。 台湾の台湾民主基金会(TFD)という財団法人が出資して行う。 開催場所が、京都芸大の移転先である崇仁地区。 長く被差別部落だったエリアで、テーマと場所が一致している。 僕は、このエリアがアートを軸に多文化多生物共生の無国籍地帯になったらいいと思っているので、趣旨に賛同して広報デザインを引き受けたが、台湾は行ったことがない。 またアイヌの人たちも舞踊で参加するが、アイヌの地にも足を運んだことがない。 琉球独立論を唱える発表もあり、沖縄はよく行くが、政治社会的な知識は素人どまりだ。 そんなふうに知識も経験もばらばらなまま、多様なマイノリティの文化への視野をどうデザインに織り込むか、悩みながら、ここ数日、あれこれとインターネットを通じて台湾原住民の意匠パターンを調べた。 まだ先住民のデザインについて確信めいたものは持てていないが、とにかく色・かたち・技術の多様多彩な造形が暮しとともに息づいていたのが、近代化以前の普遍的な文化のあり方だ。 近代化は、そうした文化の息吹を殺し、博物館的・観光的な次元に押しやった。 近代とともに誕生した芸術にたずさわるとは、そういう巨大な「負債」を抱えてのことである。 自分も発表しないといけないのだが、頭の中が真っ白だ。 それにしても、50音順とはいえ、僕の名前が門川市長の上にある。 送られてきたデータをそのまま使っているだけだが、きっと何か問題が生じる気がする。
by peuleu3
| 2015-10-29 19:15
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