カテゴリ:design( 25 )

2016年 01月 10日
Tu es heureuse ?
2016年1月5日(火)
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勤務先のフランス語担当の中村翠先生に頼まれて、イベントのチラシをデザインした。
今年の初仕事。

残念ながら1月15日は、造形計画ゼミで巨大あやとりの作業があるため、僕がレクチャーに参加するのはむずかしい。

デザインしているあいだに思い出した。
濱口監督は、一昨年だったか、神戸のKAVCのまち歩きワークショップのあと、紹介されたことがある。
で、今、僕はまたKAVCといっしょに仕事している。
世間は狭いことをまたしても痛感した新年。



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by peuleu3 | 2016-01-10 10:26 | design
2015年 10月 29日
L'art de l'autochrtone
10月29日(木) 深夜、ようやく来月末に崇仁で行う日台国際シンポジウムのチラシを出稿した。
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日本語では「少数民族」、台湾では「原住民」、より正確には「先住民 l'autochtone」の人権や文化・まちづくりについてのシンポジウムだ。
発案は、台湾の東海大学の日本研究者・陳永峰教授と、NPO京都景観フォーラムの中村伸之さん。
台湾の台湾民主基金会(TFD)という財団法人が出資して行う。
開催場所が、京都芸大の移転先である崇仁地区。
長く被差別部落だったエリアで、テーマと場所が一致している。
僕は、このエリアがアートを軸に多文化多生物共生の無国籍地帯になったらいいと思っているので、趣旨に賛同して広報デザインを引き受けたが、台湾は行ったことがない。
またアイヌの人たちも舞踊で参加するが、アイヌの地にも足を運んだことがない。
琉球独立論を唱える発表もあり、沖縄はよく行くが、政治社会的な知識は素人どまりだ。
そんなふうに知識も経験もばらばらなまま、多様なマイノリティの文化への視野をどうデザインに織り込むか、悩みながら、ここ数日、あれこれとインターネットを通じて台湾原住民の意匠パターンを調べた。

まだ先住民のデザインについて確信めいたものは持てていないが、とにかく色・かたち・技術の多様多彩な造形が暮しとともに息づいていたのが、近代化以前の普遍的な文化のあり方だ。
近代化は、そうした文化の息吹を殺し、博物館的・観光的な次元に押しやった。
近代とともに誕生した芸術にたずさわるとは、そういう巨大な「負債」を抱えてのことである。

自分も発表しないといけないのだが、頭の中が真っ白だ。

それにしても、50音順とはいえ、僕の名前が門川市長の上にある。
送られてきたデータをそのまま使っているだけだが、きっと何か問題が生じる気がする。
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by peuleu3 | 2015-10-29 19:15 | design
2015年 09月 03日
Oscar Niemeyer

9月3日(木)
前日に引き続き、「建築と場」の考察。
オスカー・ニーマイヤー展(東京都現代美術館)を見る。
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小山田徹さんに見ることを勧められていたが、たしかに刺激的だった。
ル・コルビュジエの影響を強く受けたブラジルの建築家で、人工首都ブラジリアのマスターアーキテクト、というくらいの知識しかなかった。
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ニーマイヤーは、「新・開・地」を1950年代後半にやっていた。
僕は来年、どうしたらいいだろう・・・
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約500㎡の大展示室一杯に展示されたサンパウロのイビラプエラ公園 Parque Ibirapuera模型(縮尺 1/30)。
絨毯に航空写真を布プリントして敷き詰めている。
日伯外交樹立120周年記念展として、ブラジル大使館がかなり出資したのだろうか。
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くねくねしたフラットルーフのかたちは、僕がスケッチした芸大テラス構想案とそっくりではないか。知らなかった。
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カノアス邸 Casa das Canoas(1951-53)の模型。
ミース・ファン・デル・ローテのファンズワース邸に触発されたと解説にあったが、地上階だけ見るとバルセルナ・パビリオンに岩を挿し込んで、くねらせたような感じだ。
だが、実際には巨岩を取り込んで、室内とプール、地階を巧みに関連付けている。
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ニテロイ現代美術館 Museu de Arte Contemporânea de Niterói の模型。
リオにあるらしい。
ニーマイヤー曰く、「美術館に入る坂道をデザインするのは楽しかった」。
これは「散歩の条件」ではないか。
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コンスタンティン大学 University of Constantine の模型。
ル・コルビュジエのドミノ・モデルを思いきり引き伸ばしている。これまた「テラス」構想につながる。
壁に貼られたスケッチがいい。会場構成はSANAAが担当したとか。

ニーマイヤー、面白い。ブラジルのル・コルビュジエと言っていい人物だ。
新興国ブラジルの社会矛盾を横目に、建築の夢だけを追い続けることができたのだろうか。

東京電機大学を見た翌日だから言えるが、槙文彦の建築にはここまで人を触発する力はない。
大学のデザイン、新・開・地、散歩の条件という、もっか僕が抱えるテーマすべてに刺激をもらえた。

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その他:
「おとなもこどもも考える:ここはだれの場所?」(東京都現代美術館)
◎「境界/高山明+小泉明郎」(銀座メゾンエルメス
使われていたSONYのフルHD液晶パブリックディスプレイがすごい。
ドーバーストリートマーケット銀座 Bibliotheca
コム・デ・ギャルソンがプロデュースする展示スペースでの特別ケース入り写真集展 by POST

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帰路、浜松付近で集中豪雨のため、新幹線が緊急停止。こんなことは初めてだ。
近年の異常気象には、MJO(マッデン・ジュリアン振動)が大きく関わっているという。
謎のインド洋!
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by peuleu3 | 2015-09-03 23:40 | design
2015年 08月 12日
design du catalogue
8月8日(土)
早朝、気仙沼を発って、午後2時まえに江之子島文化芸術創造センターへ。
3時からの「浮田要三を語る会」は、予想以上に盛況だった。
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浮田先生の画集は、徳正寺の若住職・扉野良人さんの編集。
作品の調査・同定もたいへんだっただろうが、さまざまな時代、撮影条件での大量の作品図版の色合わせに苦労したと思う。
僕は「浮田先生の呼び出し」と題したエッセイを寄稿したが、内容充実に役立っているか不安。
扉野さんが、先日亡くなった鶴見俊輔氏と浮田先生の対談を再録した小冊子を付録につける。妙手だ。
児童誌『きりん』が戦後のさまざまな文化人・芸術家の磁場になったというような話が興味深い。
鶴見俊輔氏はやはり驚くべき博識の人だった。

・・・

8月11日(火)
この日は、芸大移転に関する京都市へのプレゼンの日。

帰ってくると、ワーカフィルから、6月にデザインした三島喜美代さんの図録が届いていた。
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本文用紙(64頁)にはヴァンヌーボ(四六判150kg)を使ったが、発色はよくても乾きがおそいので、表紙にはライトスタッフGA(N)-FS(四六判210kg)を使った。
図録のデザインは久しぶりだ。
しばらくして、建畠晢さんの文章に誤植をみつける。
僕の仕事はデザインなので、責任はないが、気持ちいいものではない。

納品がおくれた理由(こういうことをメモするためにこのブログはある):
1)経歴の文字原稿に間違いがいっぱい(三島さんのHPも同じ。)
2)影の部分が黒くつぶれないよう指示したことことで、画像のレタッチに時間がかかった
3)印刷は7/25に上ったが、ヴァンヌーボの完全乾燥に1週間程度かかった
4)無線綴じから、糸かがり綴じへの変更に伴う製本時間の増加

三島喜美代さんが気に入ってくれることを願うばかりだ。
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by peuleu3 | 2015-08-12 23:32 | design
2015年 05月 31日
travaux pour le concert, encore
5月29日(金)
担当した「総合基礎」第2課題が、前日にやっと終了。
息つく間もないまま、授業終了後、アトリエに戻って、31日のコンサートのための垂れ幕の絵の準備。
作曲専攻の中村典子先生主宰の「アジアの管弦楽の現在」part3が、前回同様、大学会館ホールで開催されるというので、ひどい残響音を軽減させるために、壁面の前に垂れ幕を垂らすのだ。
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200x360cm。25cmグリッド。

昨年のna ra展で開発した手法を援用して、古代荘園絵図から引き出した線を引きつなげて、下絵を描く。
「アジアの管弦楽」というので、古瀬戸内海という架空の主題が合うような気がしたのだ。
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本日はここまで。

*この日、午前10時前、口永良部島、爆発的噴火。

・・・
5月30日(土)
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朝から制作。会場設営がこの日の16時から20時までと限られているので、昼食もとらずに描画を続ける。

16時15分、会場到着。設営開始。
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この日、アルバイトで手伝ってくれたのは、染織3回生の前川侑子とVD2回生の鈴木結菜。
「古瀬戸内絵図下絵」は二つ合わせると11m弱。
2階通路も演奏に使うそうで、演奏者から指揮者が見えるよう、垂れ幕の高さを調節するのがむずかしい。
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午後8時。ほぼ設営完了。
右側の「古瀬戸内絵図下絵その壱」の方、上部が垂れてるのが気になる。
広げたときは、はじめて全貌が目に入って、そのことに夢中で垂みに気付かなかった。

今回は余裕がなさすぎた。

*この日、午後8時24分、小笠原諸島西方沖を震源とするM8.5の強い地震。
震源が590kmととても深い。(翌日、M8.1、震源は地下682kmと訂正)


・・・
5月31日(土)
コンサート本番。
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コンサートは予想以上によかった。
増田真結作曲の『のりこえるこえ』(地唄三絃)、John Sharpley作曲の『夢の中の夢』(二胡、古箏、ヴィブラフォンと混成合唱)にはハッとした。
Alona Epsteinの『雪』をはじめ、何曲か指揮したTaum Karniにも注目した。

とはいえ、無料というのに観客は30名を切る。
現代音楽も現代美術と同じように一般の興味は引かないのかな、と学生が感想をもらす。

垂れ幕絵画は巻いて片付ける。
次に広げられるのはいつのことだろう。
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by peuleu3 | 2015-05-31 01:29 | design
2015年 04月 01日
deux canal de Kyoto, au printemps
4月1日(水)
春になった。
上下水道局の伊佐治さんから、ぼくがデザインした疏水インクライン案内板設置の知らせが届いた。
昨日、設置が完了したらしい。観光客でにぎわうインクラインの情景が送られてきた。
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琵琶湖疏水クルーズの試験運航に招聘してくださるそうで、公共のデザインの仕事って、やはり面白い。

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設置を気にしながら、立ち合えなかったのは、高瀬川で実験していたことによる。
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河原町通塩小路少し北東、2002年、高瀬川はここで付け替えられた。
八条坊門の立体交差工事で、河原町通をJRの南側まで4車線開通させるために、西に蛇行する高瀬川をここで曲げなければならなかったのだ。
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高瀬川も琵琶湖疏水と同じ運河で、1614年、角倉了以によって鴨川の西側に開削された。
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ブロックで小さな突堤をつくる。
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高瀬川の水を汲む。桜の花びらが流れてくる。うららかな春の水辺。
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溝になって残された旧流路に高瀬川の水を流す。
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復活した旧高瀬川。
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新高瀬川にかかる船鉾橋。なぜか欄干がずっとフェンスで覆われている。
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「支えるもの」のある風景。
高瀬川が付け替えられ、河原町通が全面開通したことで、崇仁地区が大きく変わり、芸大移転の計画につながった経緯を最近知った。
新高瀬川沿いの風景のこの仮設感には、この地の不安定感が凝縮されている。

4月4日のフィールドワークでこうしたことに触れられたらいいのだが、雨らしい。

ちなみに高瀬川の船運が廃止されたのは1920年だが、衰退を決定的にしたのは、1894年の琵琶湖疏水の開削による新たな物流ルートの誕生による。
京都の発展をうながした二つの運河、しかも今は主な役目を終えた運河に関わることになったのは、偶々とはいえ、なんとも不思議だ。
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by peuleu3 | 2015-04-01 13:45 | design
2015年 03月 15日
multiculturalisme
3月15日(日)
still moving展が開催されている崇仁地区のまちづくり推進委員会の菱田副会長から、4月19日(日)にKYOMOで開催される「京の名店グルメフェア」のポスター作成の依頼を受けた。

崇仁地区が将来計画にうたう「多文化共生」をイメージして、ポスターの背景にあしらうマンガを描いた。
建築的・空間的な仕事が続き、手で絵を描きたい気分がたまっていたので、楽しかった。

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だが、
かんじんのKYOMOに展示する作品がまだできていない。
お絵描きの快楽への逃避といえるかもしれない。

しかも、グルメフェアのある4月19日はぼくは京都にいないのだ。。。
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by peuleu3 | 2015-03-15 23:33 | design
2014年 11月 03日
Guide de l'INCLINE de Keage est mis en place
11月3日(月・祝)、やっと蹴上のインクラインの案内板を見に行くことができた。

10月30日の夜、上下水道局の原田さんから、蹴上インクラインの案内板設置の記事が、京都新聞に出たと連絡をもらった。
京都新聞はとっていないので、サイトを見たら、たしかに「京都・蹴上インクラインの歴史紹介 滋賀県人会が看板設置」との記事があった。

「滋賀県人会が新設を企画」とあるが、文章以外の企画からデザインのすべてを行ったぼくの名前は出ていない。サインを入れるよう頼まれたが、断わった。デザインは匿名がかっこいい。
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水平に設置したら、画面上に表わした坂の傾斜が、実際の坂と平行になるようにした。
これを実現するために、原図面のスキャンとトレースを繰り返した。
サイトスペシフィックというと大げさだが、美術をやっているので、制作物と環境の内的連関に気を配るようになっている。
だれも見向きもしないバーロウ・スティール社製の古い線路(1880年代もの)の断面を背景にあしらった。

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これで、琵琶湖疏水の3つのトンネル出入口に扁額案内板を6件、第一竪坑案内板を1件、このインクラインのを加えて、計8件の案内板をデザインしたことになる。

デザインの技術を持っていてよかった。
アートをするときとは頭のチャンネルがちがうが、さびつかせたくないチャンネルだ。

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不満と言えば、看板の中身だけという限定された依頼だったため、フレームをデザインすることができなかったこと。
それに、上の舟溜りに立てられているこの看板をいっしょに作り直せなかったことだ。

いったいどこの業者がこんなのをつくったのか。モラルゼロ。
トンネル断面図をあしらうアイデアを剽窃して、えぐい色とレイアウトで。
トンネルは設置場所とは直接関係ない。何も考えずに転用だけしたのだ。
ぼくがデザインしたと勘違いされて、あっけにとられた。

これもデザインしなおせたら、わが琵琶湖疏水案内板シリーズが完結するのに・・・。

滋賀県人会の方々、どうかご一考を。
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by peuleu3 | 2014-11-03 23:15 | design
2014年 11月 02日
Drift@KCUA-Café vol.2 et Compaoré
11月1日(土)、17:15〜19:45
「漂流するアクアカフェ」vol.2 芸大編 実行する。
雨が心配されたが、午後、雨があがる。

15:30 総合基礎より資材運搬
16:10 組み立て開始
    (ラワン合板4mm厚・120cm角x20枚、六角ボルト・ナットM6x20mm、割り竹12本)
16:40 脚をつける作業
17:15 オープン

19:45 撤収開始(雨が降り始める)
20:15 撤収完了
20:50 王将で打上げ

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入りやすくするため、60cmほどの脚をつけた。全体を傾けながら、割り竹を即興でつけていくのが、むずかしかった。
全体の丈が高くなって、旗が短くなった。
しかし白旗はやはり悪くない。
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"Geometric Church ! "
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「漂流するアクアしんぶん」も無事届いた。

しかし、アンケートがあまり集まらなかった。
もう少し芸祭期間中に集めたいが、雨模様らしい。

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ニュースで、ブルキナファソのコンパオレ大統領がコートジボワールに逃亡したことを知った。

27年間も大統領の座にあり、なおも再選可能とするよう憲法改正を求めたことで、大規模なデモが起きたという。
拡大する暴動を鎮めるために軍がクーデタ。安定した統治まで時間がかかりそうだ。(*)

なつかしいワガドゥグが荒れている。

2011年、初めて訪れたブルキナファソの地方の村ガワで、コンパオレ大統領の似顔絵を描いて道端で露天商パフォーマンスをしたことがある。

もうそんなことはできないのか。
エボラ熱といい、暴動・政権崩壊といい、西アフリカが遠くなる。。。
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by peuleu3 | 2014-11-02 11:13 | design
2014年 10月 30日
Drift@KCUA-Café vol.2+L'enseigne de L'INCLINE
この春に建畠学長から頼まれた「アクアカフェ構想」、学内外の京芸OBらと「漂流するアクアカフェ」として進めてきたが、11月1日(土)、芸祭初日に京都芸大に漂着する。

もうちょっと力入れないといけないかな、と思いながら、ゆるゆる進めている。

今どきはFacebookなどで広報するのだろうが、口コミや印刷物を広報の主軸にしている。
サイトもあえてつくらず、部数限定のしんぶんをつくるなど、反時代的かもしれないが、
いっしょに動いてくれている久門剛史・西谷枝理子・谷澤紗和子ら若手作家が即賛同してくれたのが何より。
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協力者募集のチラシ

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10月30日(木)朝、パーツの試作。
今回は、いつも90cm角のところ120cm角にするので、いくら慣れているとはいえ、組み立てに少し不安がある。
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by peuleu3 | 2014-10-30 23:01 | design